3/1「真珠湾の冬」
今日は『真珠湾の冬』(ジェイムズ・ケストレル著 ハヤカワポケットミステリ)を読みました。
いやー読み応えのある話だったよ。タイトルからして戦争物は苦手だけどなぁとあまり気乗りせず、ただ新刊っぽいので借りてきたんだよ。
主人公はアメリカ人のジョー・マグレディ。ホノルルの警察に勤めているけど、その前は軍人でハワイ以外にも住んでいたの。上司に呼び出され殺人事件の捜査をする事になるのだけど、この上司が嫌な奴。でもあそこまで腐った奴だったとは思わなかったよ。殺されたのは提督の甥。それと日本人の女。後でわかるのだけど、日本の外務省に勤める結構偉い人の姪だったの。殺人事件の捜査をするにあたってまともじゃ無い感じのボールって刑事と組まされるのだけど、こいつもヤバい奴。サドっぽいと思った.案外マグレディが上手くやってくのが意外だったけどさ、とにかく最初はまともに殺人事件の捜査の話だったの。
でも捜査をしていくうちに香港に行くことになり、そこで犯人のさくりゃくにはまり無実の罪で捕らえられ、留置所にある時になんと真珠湾攻撃が始まってしまったのよ!
マグレディは東京に送られたのだけどそこで外務省の高橋に助けられたの。理由は姪を殺した犯人を捕まえて欲しいから。
戦争の間中周りの人に見つからず東京で暮らしてたってのは本当かよ、って思うけどなかなか凄いこと考えるね。
東京大空襲のとき、もしサチがちゃんと窓を覆って光が漏れないようにしていたらまた違う話の流れになってたんだろうな。ま、最後は同じになったからいいか。
第三部ではまたホノルルに戻ったマグレディが執念で犯人を探し出す話。
軍人相手の売春婦の話が出てきたけど、戦争の時って結局そうだったのよね。韓国がいまだにギャーギャーいうけど、それは世界中で起こってたことなんだよ。悲劇だと思うけど。
この話に出てきたドロシーとこ本当に可哀想だった。
マグレディの恋人だったモリーはこれからも幸せに暮らせるんだろうか?あんなサディステックな旦那と一緒で。
事件の担当にならなければ、戦争が起こらなければモリーとマグレディはいい夫婦になっていたろうにね。
ただマグレディがサチと再会できて本当に良かった。凍傷で指とか無くすことにならなかったことを祈るよ。
【「TRC MARC」の商品解説】には
「【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀長篇賞(2022年)】1941年ハワイ。殺人事件を捜査する刑事マグレディは、マニラ・香港方面へ向かった容疑者を追う。折しも真珠湾を日本軍が攻撃。陥落した香港で日本軍に捕らえられ東京へと流れついたマグレディが出会ったのは…。」となっていました。
今日はおかーさんの誕生日。
ケーキとじじやから寿司をテイクアウトして晩御飯に食べました。
おとーさんがコロナを怖がって外食とか行きたがらないのでしゃーない。
ケーキ、美味しかったです。
しかしコロナが怖いから熊本市内とかにも出かけない、どこにも行かないってバカみたい。
コロナに罹ってなくても家からずっと出なきゃかかってるのと一緒じゃん。どうせ先は長くないのだから楽しまなきゃ損なのに、って私と相方は考えなので出かけないのはもったいなーーい
というわけで私らは週末は熊本、鶴屋に行き、3/18からは旅行だー
今日は熊本-博多間の新幹線の予約しました(^-^ゞ
楽しみ~
じゃあね
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