6/6 「世話焼き長屋」
今日は『世話焼き長屋 人情時代小説傑作選』(池波正太郎・宇江佐真理・乙川優三郎・北原亞以子・村上元三著 新潮社)を読みました。
人情噺が5つ載っていました。
「お千代」女房より猫をかわいがる松五郎だけど、無理やり夫婦に慣れって言われたからだよね。本人は奥さんが欲しかったわけじゃなかったからさ。かわいそうなのはやっぱ女房だよね。ついつい浮気して、そのタイミングで死人が出て、島流し。かわいそうに。それでも再婚した後まつごろうがやっぱり猫の方を大事にするからその女房に出て行かれ、12年後に恩赦てで戻ってきたおかねと今度こそは仲良くなれてよかったもんだ。
「浮かれ節」武士が主人公だけど、端唄が好きで都都逸合戦に参加して最後まで残ったけど最後は負けてしまうのね。それでも賞金の半額をもらって娘の行儀見習いへの支度品をそろえることができてよかったね。
「小田原鰹」本当にどーーしようもない亭主鹿蔵に25年も一緒にいたおつねが一大決心をして亭主のもとを去り、息子はその前、14になった時に家を出てたの。息子はいい料理人になり、おつねも名前を替えて小田原で働いていい暮らしを手に入れたの。鹿蔵もどうしようもない生活を続けていたけど、というかよくもまぁ生きて桁もんね、60過ぎまで。そしておつねが送ってくれた初鰹、江戸で一番早い初鰹を長屋のみんなに分けてやるってとこからまともな人間に代わってさ、結局みんな幸せになってよかったよ。あ、末永くって訳ではないけど、でも満足な最後ではあったよね、鹿蔵。
「証」江戸時代の結核、労咳って本当に不治の病だったのよね。昔絵師で今は甘酒売りしている市兵衛が娘を描くことで娘は生きた証になり、市兵衛は絵師である己を残せたのよね。長屋の人たちも必死よね、娘を邪険にしたくはないけど自分の家族にうつったらと思うと。ねぇ。
「骨折り和助」は父親がこしらえた30両もの借金を身を粉にして律義に返していく和助。和助もえらいけど嫁さんも、偉いし、課したやつも偉いよ。いくら和助がいい奴でも始末屋の伊兵衛が根っからの悪い奴だったら和助の返済もうまくいかなかっただろうしね。
amazonの内容説明には
「女房より猫を可愛がる松五郎。哀れな女房が間男して(「お千代」)。娘の仕度金も用意できぬ貧乏御家人が五十両の都々逸勝負(「浮かれ節」)。暴力三昧の駄目亭主の元から女房が逃げた(「小田原鰹」)。絵師の夢を絶った市兵衛の元に転がり込んだ美貌の娘は、労咳を病んでいた(「証」)。親が残した大借金を五つの職を掛け持ちして返す和助だったが(「骨折り和助」)。
感動必至、名作人情時代小説五編を精選。」となっていました。
今日は明日から相方が入院するため先生の説明があってそのために半休を取りました。
新八代駅まで乗って病院まで歩いて行ったのです。
相方に聞いていたのは1泊の入院ってことだったのに、先生の話をよく聞くと1種運くらいってことでした。 まったく、ちゃんと話を聞けよ~
というわけで入院の準備をしていましたが、時間つぶしのDVDをいっぱい持っていくようです。コロナのせいで見舞いはNG。荷物を届けたりするのもなかなか難しいようで、まあでもそういうのを見る余裕があればいいなぁと思います。治療がきつくてそれどころじゃない、ってならなきゃいいな。
そして今は録画したキリンカップ、ブラジル戦を見ています。結果は・・・・
じゃあね
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