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2022/02/08

2/8 「死者の国」

いやー 分厚い本だった。「エンゼルメイカー」もびっくり。

でもちっとも飽きさせず、ずんずん読み進めていくことができました。面白かったほんと。

それが死者の国』(ジャン=クリストフ・グランジェ著 早川書房)です。

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主人公が結構やばい奴。暴力的な感情を抑えきれなくなってしまう時が多い。あ、そうかそれもラストの部分に繋がってくるのか。麻薬取締にわざわざ出かけて行って人を殺し、結果的にはそのせいで同僚もやられることになって、全く何をやってるの!と言いたかったよ。
殺人事件が起こり捜査することになるのだけど、殺され方もすごければ殺された女性もすごい。SMにハマっていて、そこを調査するシーンは刺激強すぎだよー 実は主人公の離婚調停中の奥さんもその趣味があるのだけど、本格的すぎてひくわ? どうしても息子の親権が欲しい主人公だけど、奥さんのその嗜好を持ちだせば勝てるだろうけど息子には知られたくなくて他で、殺人事件を解決したヒーローとしてなんとか対抗しようと頑張るんだけどさ。ここも結局はラストに繋がってるんだ。
連続殺人事件の二人目の犠牲者は死体しか愛せない性癖の女性。そして容疑者が浮かび上がり、主人公はそいつを執拗に追うの。なんか思い込みが強すぎる気がしたよ。ただ部下たちは優秀だね。一人は違ったけど。そしてまた今度はイギリスで男が同じように殺されるの。イギリスやスペインにパッと行けるんたねーパリって。
犯人を捕まえて終わりではなく、裁判の部分も読み応えばっちり。いきなり登場したすごく美人で魅力的な弁護士も、なんで?って違和感があったけど、これもまたラストに向けてなくてはならない事だったね。
読み応えのある裁判のシーンが終わってからもまだ物語は続き、いよいよクライマックス。謎は全て解けるのだけど、意外も意外な結末。
しかしすごい本だったよ。700ページ以上。面白かった。でも主人公が好きかと言われるとうーん、余り好きではないな。部下のバルバラの方が好みかも。

amazonには

「パリ警視庁警視のコルソは、ストリッパー連続殺人事件の捜査を進めていた。猟奇的で陰惨な事件の背後に見え隠れする白スーツの男に導かれ、コルソは社会の、そして自身の抱える暗部と向きあうことになる。フレンチ・サスペンスの巨匠グランジェが放つ最新刊!」と内容説明されてました。

 

じゃあね

 

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