5/28 「六花落々」
今日は『六花落々』(西條奈加著 PHP)を読み終えました。
タイトルは「りっかふるふる」と読みます。
雪の結晶のことでそれを見たくて必死になってる侍、「何故なに尚七」が主人公。
尚七を取り立ててくれた鷹見忠常が地図が好きと書いてあるのを読んで、う、これは最終的に幕府に捕らえられて悲しい結末をするのでは・・・と思ってちょっと読むのに暗くなってしまったのですが、罰せられる方ではなく罰する方に回っていたのでちょっとほっとしました。
あとがきを読んで初めて忠常も尚七も実在の人物と知り、ほーつと思いました。作者と同じく蘭学者は幕府と敵対していた感が強かったのでそうではない場合もあるというのを知れてよかったです。
尚七のような考え方は好き。出世ではなく学問よりほかに欲がなく、下々に近い感覚もあるってとこ。土井の殿様や忠常が持っていた尚七への思いを私も感じました。奥さんも尚七と出会えて夫婦になてよかったよねー
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「冬の日、雪の結晶の形を調べていた下総古河藩の下士・小松尚七は藩の重臣・鷹見忠常(のちの泉石)に出会う。その探究心のせいで「何故なに尚七」と揶揄され、屈託を抱える尚七だったが、蘭学に造詣の深い忠常はこれを是とし、藩の世継ぎ・土井利位の御学問相手に抜擢した。やがて江戸に出た主従は、蘭医・大槻玄沢や大黒屋光太夫、オランダ人医師・シーボルトらと交流するうちに、大きな時代の流れに呑み込まれていく…。」となっていました。
今日は午前中に上司の面接がありました。うーー落ち込むし疲れた~
あたしゃ9時から5時まで女でいいんだよぉ。 キャリアビジョンなんてないんだよぉ(笑)
じゃあね
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