9/1 「お伊勢ものがたり」
今日は『お伊勢ものがたり 親子三代道中記』(梶よう子著 集英社)を読みました。
面白かった。 タイトルを見た時はお伊勢参りに行く話を3回絵がいあるのかと思ったの。まず一人が行って、その子が大きくなって行って、子の子がまた伊勢参りに行って・・・と。違ってた、祖母、母、娘が一緒にお伊勢参りに行く話だったよ。 江戸から御師という人がやってきて道中の案内をするのだけど、それにしても女だけでの旅なのに襲われたりすることもなく無事行って帰ってきたんだよね。まぁこの人たちの旅は資金が潤沢にあり、駕籠を使ったり馬に乗ったりで余裕があったからかなぁ。それてもすごいなー
驚いたのが子供だけでお伊勢の入りに行ったりするシステムがあったってこと。抜け参りといって柄杓を帯に挟んでいて、その柄杓を出すとみんなが食べ物や銭をめぐんでくれるんだって。その旅で人の情や温かさとかを学んでいくんだって。 へー すごいなぁ。江戸時代、捨て子を長屋のみんなで育てたりとかなんか色々と相互扶助のシステムができていたんだね。
そしてもうひとつ、犬も竹筒を首にかけ、伊勢参るすることもあるんですって。ほーーー
私が毎年1月に行ってる地域の集まりもお伊勢子さんっていってるのは伊勢講のなれのはてだもんねぇ。 まだ伊勢参りには行ったことないので、一度行ってみようかねぇ。
で、話は女の掏摸が出てきたり、病わ押して里に帰ろうとしている錺職の男とか、息子の敵を討ちたいとさすらっている浪人とか、いろいろな人に会い、娘が好きな人がいるから嫁入りの話は断りたいと思っているとか・・・色々とありましたが、どの話もとても良かったです。
でももともとあまり乗り気でなかった母親に当たる香矢を姑に気兼ねなくお伊勢参りに連れ出すのにきっと祖母に当たるまつが何か裏で手を回しているのでは・・・と思ったけど、大当たりでしたねぇ。
まつのようになりたいわぁ。
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「わけありの武家の女三人と頼りない案内人(御師)の珍道中若い女巾着切り、いわくありげな浪人者、犬を相棒にした抜け参りの子ども…いくつもの出会いが祖母の、母の、孫の人生を変えていく。心がほっとあたたまる長編時代小説。」となっていました。
今日も暑かったねぇ。
晩ごはんの後散歩に出かけたらちろょっといったときに雨。 なのですぐ引き返してきました。
1000歩くらいしか歩いてなかったよ。まぁ一日では8000歩超えてます。
台風の影響はいつからかな?
じゃあね
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