6/5 「天冥の標Ⅱ 救世群」
今日は『天冥の標Ⅱ 救世群』(小川一水著 早川書房)を読みました。
まさかこんな話になっていたとは。 SFが読みたくて、なんとなく宇宙ものって感じで読み始めたこのシリーズ。なのにこの2巻はパンデミック、アウトブレイクの話だったの。 今、この新型コロナウイルスが世界を席巻しているときに、偶然?すごいタイミングで読んじゃった! ひっくりです。
1巻でも出てきた冥王斑。その始まりは800年くらい昔の地球、今よりちょっと前の(!)201X年だったのよ。
新型コロナがこの冥王斑並みの致死率だったらこの世は今どうなっていたんだろうってつい考えちゃうな。 もちろんそこまで高い致死率だったらもっと違う対処をしていただろうけどね。
しかしこの疫病の原因、宇宙からやってきたって、そして誰かの存在があり、そいつらの単なるいたずら? 人間なんて細菌以下の存在ってこっかね? 「百億千億」を思い出してしまったよ。
1巻に出てきた石造ロポットのフェオドールの元になるものが出てきた。被展開体ってのがフェオドール・ダッシュであり、ダダーであり羊なのか? うーー 難しいなぁ わからんなぁ。でもそこが良いなぁ。
しかし冥王斑、何が悲しいって罹患してしまったらたとえ生き残ってもまだ人にうつす力は残っているため隔離しなければならないってこと。 つまりはもとの生活に戻れないってこと。最後に贈られたコスタリカの島、せめてちゃんとしたちゃんとした施設とか設備とか文化的な生活を送らせてあげたかったのに、なんやーマジむかつく。
色んな意味で罹患した人たちが差別を受け、なんかどうしようもなくなっていく世界。なんかやるせないなぁ。
パンデミックの元になったジョプ、最初に冥王斑に罹って生き延びた少女千茅、医師の圭伍に華奈子。そしてフェオドール。懸命に生きているけどなんか切ないというか、悲しいよぉ、この終わり。この「始まり」が800年後ああなっていくまでの話が今からあるのかな?それともまた時代は1巻の続きに戻るのかなぁ?先は長い。でもその分とても楽しみ。
【「BOOK」データベースの商品解説】では
「西暦201X年、謎の疫病発生との報に、国立感染症研究所の児玉圭伍と矢来華奈子は、ミクロネシアの島国パラオへと向かう。そこで二人が目にしたのは、肌が赤く爛れ、目の周りに黒斑をもつリゾート客たちの無残な姿だった。圭伍らの懸命な治療にもかかわらず次々に息絶えていく罹患者たち。感染源も不明なまま、事態は世界的なパンデミックへと拡大、人類の運命を大きく変えていく?すべての発端を描くシリーズ第2巻。」となっていました。
今週も終わったーー
帰りにスシロー行って、そのあと散歩したので今日も1万歩越えしましたー
じゃあね
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