3/2 「初恋料理教室」
『初恋料理教室』を読み終えました。
これもよかった。
なんとなく料理に関する小説を続けて読んでしまった。
これは京都の町の路地の奥にある料理教室に通う男性4人の物語でした。
駆け出しの建築家、フランス人のパティシエ、女装の大学生、昔ながらの職人この人たちが料理教室で出会ってそれぞれの話が載っていました。
もっとキャピキャピした噺家と思っていました。表紙を見て昭和初期とか明治時代の話と思っちゃったけどそこは違ってたね。
最初は建築家の智久が図書館の司書に初恋をした話。まぁ彼が料理教室に通うきっかけになった出来事だったの。 次がフランス人のパティシエ ヴィンセントが自分のカフェを開きたくて店をやめ料理教室で知り合った智久に古民家のリノベーションを頼んだのだけど、オープンまであとすこし、ってところで古民家のオーナーがNGを出して・・・という話。そして次がなぜ大学セスーいのミキが女装をしているのかも含めてお姉さんとの生活の話。なんかこの兄弟の話はちょっと「エミリの小さな包丁」を思いだしちゃった。そして50がらみの佐伯と奥さんの話。彼が料理教室に通いだしたのは奥さんの勧めだったってことでみんなは奥さんが熟年離婚を考えているんだ!!と言うのでそうなのかーと思っていたら・・・
いや、全てが繋がり全てが読み心地良かった。 最後に愛子先生の話がちょと。
出てきた料理は和食だったので「これは作りたい! 食べたい!」というのはなかったのだけど・・・でも食べ物の描写、食べていてみんなが幸せになる描写いいなぁ。
あ、「ハルさん」の作者だったのか。 よい、よい。
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「京都の路地にたたずむ古びた町屋長屋。どこか謎めいた愛子先生が営む「男子限定」の料理教室では、今日もさまざまなドラマが起こる―。『ハルさん』の著者が贈る、滋味たっぷりのやさしい物語。」となっていました。
明日から休み。
うれしーね。
じゃあね
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