8/4 「片耳うさぎ」
『片耳うさぎ』 (大崎梢著 光文社)を読みました。
出版関係の話ではない大崎さんの本でしたが楽しめました。
小6の奈都がお父さんの事業の失敗でお父さんの実家に引っ越してきたのだけど、その家かめちゃくちゃでっかいお屋敷、日本家屋らしく、そこに一人でいるのが怖いっていうのが出だし。でも読み進めていくとお屋敷には何人も住んでいるのよね。それなのに一人って何?って思っちゃったけど、でも古い日本家屋で一人で寝たり夜一人でトイレに行ったりするのは生まれたときからずっと住んでいるならともかく引っ越したばかりだとやっぱり心細いんだろうね。
結局隣の席の男の子のお姉ちゃん、中学生のさゆりが泊まりにきてくれる事になって・・・・
お屋敷には秘密があって、人間関係も色色と複雑で、でも子供目線から書かれているから判りやすくて読みやすかったです。
雪子伯母さんの出生の秘密や家のカラクリ、そして最後の最後でさゆりの秘密も暴かれてすごく楽しめたです。やっぱ大崎さん、面白いね。続けて借りていこう。 重くないのがいいや。
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「あっちもこっちも謎だらけだけど、私、思うのよ。これら全部がすべてきれいにつながる瞬間があるんじゃないかって。蔵波奈都は小学六年生。引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で、どうしても馴染めない。しかも、このお屋敷には不吉な言い伝えがあるというのだ。弱った奈都が頼ったのは、ひとりの謎めいた女子中学生だった…。優しい読後感が嬉しい、傑作ミステリー長編。」とありました。
じゃあね
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