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2017/05/31

5/31 「海に向かう足あと」

海に向かう足あと』(朽木 祥著 KADOKAWA)を読みました。
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ヨットが大好きな人たちの話で、最後はヨットレースで盛り上がって終わるのかと思っていた。
まさか、まさかこんな結末だったなんて。頭をガーンと殴られる、というか呆然としてしまった。
レースのスタートとなる東京からすごく離れた小さな三日月島にみんなが向かっていたその時になんと核爆弾が撃ち込まれ、原発を狙ったテロが起き東京壊滅。そしてそれは東京だけでなく世界各国で起きているらしい・・・ 情報が入ってこずあいまいな情報しかない中、ヨットの李たちはそれぞれに散っていく。主人公の村雲は自分達のヨットハープ号で江ノ島を目指して一隻だけのレースを初めてそこで終わり。
途中に欧州のテロの話や広島のピカドンの話なんかが出てはきていたけど、まさか最後日本が攻撃されてしまうとは思わなかったなぁ。 昨日だっけ?北朝鮮がミサイル撃ったのは。
そういう世相をちょっと物語りに編みこみ、作者が被爆二世というので広島の話が編みこまれている、それくらいのつもりで読んでいました。
この話のヨット乗りの人たちと同じ私も本気で日本が狙われて、日本の国土にミサイルが撃ちこまれる事なんてないよ、原発が爆発することなんてないよ、って思って過ごしているのだけど、いつ緊急事態になるか、わからないのかなぁ・・・
197ページまでは本当にヨットが大好きで大人になっても仕事をやりながらヨットを続けている人々の話、恋愛の話etc.で読んでいてすがすがしい気持ちだったんだけど・・・・
そのままで終わる事は出来なかったね。 うーん・・・・ 何を考えなきゃなんないんだろう、私は。

【商品解説】には
「村雲達6人のクルーメンバーは、そう裕福でない日々の中で捻出した費用で、念願の新艇を手に入れる。早速、三日月島をスタートに開催される外洋ヨットレースへの参加を揚々と決める。小笠原諸島近くのその島には申し分ないサービスを提供するホテルがあり、ヨット乗りには夢のような島だった。盛り上がる「大きな少年」たちを、時に辛辣な言葉をかけながらも温かく見守る家族や恋人たち。唯一の懸念は、きな臭い世情不安だけだった。メンバーの一人である諸橋は物理学を専門とし、政府のあるプロジェクトに加わっていたのだ。独身を通してきた村雲は、お礼セーリングに美しい女性輝喜を互いの愛犬二匹とともに連れてきた。若くてフリーターの洋平はシングルマザーとの交際を真剣に考え、ベテランの相原は自分の体力と人生の限界を感じていて、メンバーそれぞれがそれぞれの思いとともにレースに向かおうとしていた。準備のために三日月島に先入りしていたメンバー、しかし合流するはずの諸橋や家族たちが当日になっても到着しない。本人たちの携帯も通じない。やがて一切の通信も凍ってしまい……。世界で何が起きているのか? ――切ない、心に迫る、ディストピア小説。」となっていました。


暑くなってきたね。
夜になるとカーテン開けて窓を開けて網戸にしていたら風が通ってまだまだ大丈夫だと思うのだけど、虫もやって来る季節になってきたんだよね。 困ったもんだ。

じゃあね

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