5/30 「時間のないホテル」
『時間のないホテル 』(ウィル・ワイルズ著 創元海外SF叢書)を読み終わりました。
最初は大規模見本市に参加するビジネスマンの話でなんか思ったのと違う?大丈夫?と不安に思いながらも゜東京創元社だけんきっと大丈夫と読み進めていったのですが、途中からはしっかりSFしてき面白かったです。
ウェイ・インというホテルが舞台。ホテルチェーンで世界各国にウェイ・インはあり、主人公のニールはホテルが大好きで、各国の見本市やコンペンションにお客の代わりに参加して報告書にして提出する、という仕事をしているの。
今回泊まったホテルからすぐ近くにフェアの会場メタセンターはあるのだけど、ニールの仕事がフェアの主催者にばれてしまい、会場に行くシャトルバスに乗車拒否されてしまうの。ばすじゃないと会場まで行くには高速道路を横切ったりしなきゃならず、このへんからホテルから出られない・・・みたいな感じになってきて。。。。
生きたホテル、生きた建物、ウェイ・イン。なんかすごくなってきてさ。ディーという女性とともに最後はホテルと、いやホテルに住み着くバケモノと化したものと戦うんだよね。
なかなか面白かった。
主人公はイギリス人のはずだけど、ホテルチェーンがアメリカからやってきているのでアメリカっぽい話でした。竹宮恵子の「私を月まで連れてって」に出て来る生きた家、ガイアとかスタートレックの中の話とか思い出してしまいました。
映画化すると面白いだろうなぁ。
【商品解説】には
「チェーン系巨大ホテル「ウェイ・イン」に泊まったニール・ダブルは、謎めいた赤毛の女から、世界各地のホテル内各所に掲げられた抽象画の写真を撮って集めていると聞かさた。その抽象画は巨大な1枚の画をバラバラにして額に入れられているため、組み合わせると模様が続きになる筈だという。ある晩、眠れず部屋を出たニールが廊下を歩くと、いつまで経っても端に行き着かず……クリストファー・プリースト絶賛の、J・G・バラード『ハイ・ライズ』とスティーヴン・キング『シャイニング』に捧ぐ、巨大建築幻想SF。」となっていました。
じゃあね
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