5/2 「ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち」
『ミーチャ・ベリャーエフの子狐たち』 (仁木 稔著 ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)
を読みました。
仁木さんの本は多分初めて読んだ。
しかし、人間以外として捕らえられている亜人。亜人だったらどんな苦痛を与えても、死んでも全然構わないって考えること事態恐ろしい気がする。亜人に戦争をさせることで絶対平和を得る、やっぱり歪んでる気がする。人間って元々歪んだ生き物なんだろうなぁとつい思ってしまいました。拷問とかのシーンも多く書かれていて、カルバニアを思い出したけど、痛めつける事に喜びを感じるいわゆるサド、これは特別な人って思いたいけど、人間誰もが少しずつ持っているのか?とつい思ってしまった。 私らが生きている地球と少しずつ違っていくこの本の世界。平和になって欲しいけどこの未来史のような平和は嫌だな。
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「“妖精”と呼ばれる人工生命体が労働現場で使役されている2001年の米国。妖精を憎悪する聖書原理主義者のケイシーはある日、変種の狐を連れた少女と出会う…。ケイシーたちの妖精排斥運動の裏に潜む遠大な謀略が緩やかに世界を変え、22世紀には亜人と呼ばれるようになった妖精たちが奴隷として労働し殺し合っていた。その代償に人類は“絶対平和”を確立したのだ。その後やがて訪れる人類繁栄の翳りまでを追う連作集。妖精使役の浸透の時代を描く表題作、SFマガジン読者賞受賞の陰謀譚「はじまりと終わりの世界樹」、亜人による娯楽としての代理戦争が過熱する「The Show Must Go On!」など、欲望の科学が倫理を崩壊させる歴史改変世界全5篇。」となっていました。
じゃあね
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