5/16 「100時間の夜」
『100時間の夜 』(アンナ・ウオルツ著 フレーベル館)を読みました。
オランダの少女なのに母親がアイルランド出身なので英語もペラペラ。だからニューヨークに一人できても少なくとも言葉では困らないんだ。羨ましい。
最初母親がモデルで父親が画家なのか?と思ったけど母親は有名な画家で父親は学校の校長先生。でもこの父親がスキャンダラスなことをやってしまいネットで炎上。全く子供には辛いよねー
ニューヨークで騙されて過ごすはずだったアパートに入れなかったけど、ジムという映画史畏友のような男の子やセスとアビーの兄妹と出会い、潔癖症のエミリアは彼らとともにハリケーンを過ごすんだよね。ハリケーンが襲ってきた日もだけど、その後何日も停電して電気だけではなく水も使えない生活。大変だったろうけど、それを過ごしきったからこそ記者を相手に自分の気持ちをぶちまけられたし、父親に対してしっかりと意見を言えたのかも。しかし母親は変わってるよねーさすがアーティストだね。
色んな悩みを抱えた子供たちが、寄り添ってハリケーンをそしてその後の苦難に満ちた、でもなんかわくわくする冒険のような日々を乗り切って随分と成長したね。
この子達の今後が楽しみだよ。
前半部分では「クローディアの秘密」だっけ?昔小学校の頃に読んだ本を思い出しました。あれはメトロポリタン美術館に家出する話だったと思ったのだけど、ちがったかな?
ニューヨーク、一度は言行ってみたいな。ちょっと怖いけどね。
【「TRC MARC」の商品解説】には
「【ニンケ・ファン・ヒフトゥム賞(2015年)】【フランドル児童YA審査団賞(2016年)】父親が起こしたスキャンダルに耐えられなくなった14歳のアミリアは、オランダから飛行機に乗り、ニューヨークへ逃げる。そこで知り合ったセスたちと、ハリケーン上陸のニューヨークで大停電の日々を過ごすことに…。」となっていました。
じゃあね
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