2/7 「街への鍵」
『街への鍵』 (ニース・レンデル著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読みました。
昼休みに読み終えたので、帰りの電車の中では別の本を読もうかと思ったのですが、読み終えた後に色々と確認したくなって新しい本には手をつけず読み直しました。
珍しくポケミスシリーズなのに人物紹介が無かったんです。 だから途中で誰が誰かわからなくなっても確認が出来ませんでした。
主人公はメアリという女性なのかな?でもあとがきにもあったように4人の視点で語られていました。
メアリは強引で嫌なアリステアという男性と付き合っていたけど、骨髄提供をした事に腹を立てられ、それが元で別れる事に。それでもしつこく付きまとうので途中までは目ありはこの男に殺されてしまうのではないかと思っていました。殺すことは無かったし、最後はきっちり別れられたけど、本当に嫌な男だったーー
そしてホブというヤク中の男。そし飼い犬を散歩させることで生計を立てている老人のビーン。それから愛妻と娘、息子を交通事故で亡くし、立ち直れずにホームレスになってしまったーマンという男。
ローマンが語るシーンが一番好きだったな。
メアリが骨髄を提供した相手はレオという年下の男性だったのだけど、兄のカールがヤクの売人で、途中から多分「打擲者」はカールなんだな、とは思ったけど、そのカールが・・・ レオが病気にならず、役者をずっと続けていけたらいい人生を送れただろうに。
ただローマンはホームレスの生活から抜け出し、そして多分メアリといい仲になっていくんだろうなぁと思わせラストだったのでよかったー
警察がちゃんと働いて(ホームレスへの潜入捜査をしていたんだ!)捕まえてくれてよかったー
読んでいる最中よりも読み終わってからうまく出来ていた小説だったなぁと思いました。
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「メアリは白血病患者のために骨髄を提供した。だが、それが恋人の男の怒りをかう。彼女の美しい肌に傷がついたと、身勝手な理由で男はメアリを責め―暴力をふるった。家を出た彼女は、過去をふりきるように大胆な行動に出る。素性もよくわからぬ骨髄の提供相手に会うと決めたのだ。そこにいたのはレオという優しく繊細な男性。メアリは次第に彼に惹かれていくのだが、それが悲劇の始まりだった。その頃、街では路上生活者を狙った殺人が起き…不穏さを物語に練りに練り込んだ“サスペンスの女王”による傑作。」となっていました。
また食べ過ぎた? 帰ってからついつい晩御飯前に何かか食べたくてついついバグバグ食べてしまう・・・ ダメねぇ。さぁ、腹筋しよう。
じゃあね
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