6/4「バッキンガムの光芒」
朝、『バッキンガムの光芒 (ファージングⅢ) 』(-ジョー・ウォルトン著 創元推理文庫)を読み終わりました。
うー。ジャックが殺されてしまうなんて・・・・ それがとても悲しかったです。最後まで「実は生きてた」って結末期待しちゃったんだけどな。
今回の主役はカーマイケルとあのロイストンの娘エルヴィラ。彼女はカーマイケルが後見人となって育てているの。もうすぐ19歳で社交界にデビューするため友だちのベッツィとともにレディ修行に勤しんでいるところ。 でもま、若いせいでやっはり世間知らず。カーマイケルを窮地に立たせやがってーっと途中まではちょっと腹を立てながら彼女のパートを読んでいました。 カーマイケルは結局ザ・ウォッチと呼ばれる監視隊の隊長になっていて、でもユダヤ人たち虐げられた人々をイギリスから逃す影の監視隊を作ってジェイコブスンらとともに数万人の人々を助けていたの。
この本が3部作では一番面白かった。続きが読みたくてたまらなくなったのはこれだけかも。
最後、まさか女王が出てくるとはねー。どうしようもないあばずれの母親だと思っていたけど、エルヴィラの母親、というよりその新しい亭主つまり庶民の考えというかイギリス=女王の国ていう考えがデビューで女王の謁見をする事になっていたエルヴィラの立場を最大限に利用してイギリスを救う事になったのねー 前巻で生き延びたアロイシャスがまた出てきてヒトラーを暗殺しようとして失敗したのだけど、やっぱり暗殺とかテロとかと言った暴力的なことでは世界は変えられないってことはしっかりと言いたかったんだろうね、作者は。 結局イギリスを変えるのはイギリス国民の意思と力なんだよね。
あ、ルーシー・カーン経ちはカナダで小さい航空会社を営んでルーシーは学校の校長先生もやっているようで元気そうでよかったー ルーシーの回顧録もこの本の結末の後では出版されて大ヒットするでしょうね。
とにかくどこに着地点を持ってくるのか?カーマイケルを殺しちゃって終わりにしちゃうのでは無いのかとハラハラしていたけど杞憂でした。よかった、よかった。
でも重ね重ねジャックが殺されてしまったのが悲しいな。せっかくカーマイケルももっと幸せになれそうな世の中になったのにさ。残念。
【「BOOK」データベースの商品解説】では
「ソ連が消滅し、大戦がナチスの勝利に終わった1960年、ファシスト政治が定着したイギリス。イギリス版ゲシュタポ・監視隊の隊長カーマイケルに育てられたエルヴィラは、社交界デビューと大学進学に思いを馳せる日々を過ごしていた。しかし、そんな彼女の人生は、ファシストのパレードを見物に行ったことで大きく変わりはじめる…。すべての読書人に贈る三部作、怒涛の完結編。」となっていました。
今日は朝から忙しかった。
思ったより道が混んでいて病院はギリで車屋には15分以上遅刻してしまった。
渋滞、甘く見ていたなぁ・・・
買物までして家に帰り着いたのは6時ごろでした。
明日明日で色々と忙しい。 と言ってもテレビ見ることも含めてだけどね(笑)
じゃあね
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