4/8 「ねじれた文字、ねじれた路」
『ねじれた文字、ねじれた路 』(トム・フランクリン著 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)を読みました。
あとがきにあるように読み終わって余韻を感じていたい、そんな物語でした。
というか、ラリーの人生、あまりにもひどすぎる。孤独すぎて可哀想で。 悪い事をしたわけでもないのにずーーーっと村八分。軍にいて自動車整備を学んでいたときは人と楽しく過ごせたんだろうか?完全に濡れ衣で25年も人から総すかんくらっていたなんて。 そして友達と思っていたサイラスもずっと彼を無視して、でもそれには訳があって・・・・
最初のシーンでラリー、死ぬのかと思った。 思わず人物紹介欄を見てしまったよ。ここで死んでしまっていいちょい役なのかどうかって。
ラリーとサイラスの二つの視点で語られていて、今と子供の頃、そして少女がいなくなった事件なんかが語られていくのだけど、読んでいて思ったのは描写の丁寧さ。すごく丁寧に描かれていてとてもいい、という印象でした。
でも書かれている事は悲しいな。 それがその頃のミシシッピの田舎の社会だったのかな。
黒人、白人で色々と違っていた時代、場所。 なんだかなぁ。
まさかサイラスがシンディの想い人だったとは全然考えなかったよ。 そしてサイラスとラリーが腹違いの兄弟だったなんて。
ラストはね、光がさす終わり方でよかった。 25年の抜けた時間をこれからしっかりと取り戻して2人とも幸せになってほしいな。
アメリカの田舎の少年達の話ってまぶしい感じもするけれど、今回は悲しさもいっぱいだったな。ただ昔懐かしいあの時代の話を読むと以前飛行機の中で見た映画の四雰囲気を思い出しちゃいます。それがあっているのかどうなのかはわからないんだけどね。
しかしさー、警察ももうちょっとちゃんと調べてほしいよね。 思い込み捜査だったってことよね。はじめからシンディの継父とかしっかり調べていれば・・・・
リンカーン・ライムが指揮をとってりゃねぇ。
クリント・イーストウッドが映画化したら似合うだろうなぁと思えた物語でした。
【「BOOK」データベースの商品解説】では
「ホラー小説を愛する内気なラリーと、野球好きで大人びたサイラス。1970年代末の米南部でふたりの少年が育んだ友情は、あるきっかけで無残に崩れる。それから25年後。自動車整備士となったラリーは、少女失踪事件に関与したのではないかと周囲に疑われながら、孤独に暮らす。そして、大学野球で活躍したサイラスは治安官となった。だが、町で起きた新たな失踪事件が、すべてを変えた。過去から目を背けて生きてきたふたりの運命は、いやおうなく絡まりあう?。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作家の感動ミステリ。」となっていました。
1週間、終わった~
疲れた。 明日は家のことをじっくりしよう。
今から洗濯と、この前凍らせていたかぼちやのクッキーを焼いてやるー
実は食べ過ぎて朝から胃が変なんだけどね(笑)
じゃあね
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