3/15 「忘却の声 上」
『忘却の声 上』(アリス・ラプラント著 東京創元社)を読みました。
あらー これも東京創元社なんか。私、ホントこの出版社好きね~
認知症の人が主人公のミステリ、と思って借りてきたの。 認知症の探偵? 事件を解決?みたいな。 でもうーん、上巻を読む限りでは事件を解決するなんてことはとても難しそう。本当に病気なんだもん。主人公のジェニファーは。それもどんどんひどくなっていってるみたい。
作者は認知症になったことがある・・・訳は無いよね。でもそれならどうやってジェニファーの考えてる事がわかるんだろう? 認知症になれば本当にこの本に書いてあるような感じなんだろうか?恥ってものを感じなくなるだろうか? 暑さや寒さも今ひとつわからず、でも肉体は対応するので風邪ひいたり火傷したりしちゃうってことなのか? 前にトルコ映画だったかな?「パンドラ」っていうのを見たけどそれが認知症のおばあさんが出てくる話だったんだよね。それまで認知症になったら回りは大変なんだろうけど、なった本人は何もわかんなくていいばっかりじゃないの?なんて思っていたけど、やっぱり本人も辛いんだなぁってを感じたの。 ずーーーっと忘却の彼方にいればまた違うけど、時々今の自分が把握できたり、時代は少し違っていても周りにいる人が自分にとって誰なのか(子供とか友だちとかご主人とか)わかったときとかは病気であるということを悲しく思ってしまうんだろうね。
友だちだった近所に住むアマンダって女性が殺されて、指を切断されて見つかったという事件の容疑者としてジェニファーが警察に疑われているのだけど、次第に悪化していく病状と、犯人にさせないためにと子供たちは施設に入れて法的にも罪を逃れられる体制に持っていこうとしているところで上巻は終わったんだよ。 ただジェニファーが思い出したり、感じたりすること、ノートに書いてある介護士のマグダレーナの文章、娘のふぃおなさやマークの言葉を合わせていくと色々な秘密が見えてくるのよね。 マークってめっちゃ怪しいんだけど・・・
下巻ではどうなっていくんだろうか?
【「BOOK」データベースの商品解説】には
「わたしはジェニファー。わたしは六十四歳。わたしは認知症。ノートにその日にあった出来事を書いている。ある日、貼ってある新聞の切り抜きを見つけた。「アマンダ・オトゥール(75)が不審死。右手の指が四本切断されていた」。アマンダは親友だった。彼女を殺した覚えはない。でも警察が会いにきたし、ノートからは事件当日のページが切り取られている―。親友の殺害容疑をかけられた、認知症を患う女性。彼女の独白とノートに書かれた文章、介護人や娘たちが記した伝言の断片で綴られた衝撃作! 」となっていました。
天気が良い日でした。
明日はちょっと曇るのかな? でも今、洗濯中。 最近は寄る洗濯して干しておくって事が多くなったな。
昔はいつも朝から洗濯して干して会社に行ってたけどね。
じゃあね
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