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2013/01/21

1/21 「光圀伝」

光圀伝』(冲方 丁著 角川書店)を読みました。
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よかったーーー この本。
もしこの表紙で、このタイトルで作者が全く知らない人だったら絶対に手に取らなかったと思う。冲方 丁さんだったから借りたものの、読んでよかったー
冲方さんだから良かったのか、光圀公だからよかったのか・・・
しかし水戸黄門がこんなに猛々しい子供だったとは。凄みのある青年だったとは!びっくりだねー どうあしても私にはちりめん問屋のご隠居さんで、あの東野英治郎さんが演じる「かっかっかっか」と笑うひょげたじいちゃんのイメージしか無いんだよねー
でも4歳くらいで夜の真っ暗な中父親が落とした首を拾いに行ったり、死体がものすごい数流れている荒れた川を病み上がりの体で泳いだりとまぁびっくりな子供時代。父親から認めてもらいたくて認めてもらいたくてたまんなかったのよねー でも実際兄を差し置いて自分が世子になると今度は「義」から外れているって悩みまくってさ。
そんなに、そんなに「義」を通すことが大事なのか? わからーーーん
兄ちゃんが世子にならなかったことをそこまで思い悩む必要があるのかって凡人の私は思ってしまったよ。でも泰姫や読耕斎が兄の子を養子に迎えて水戸家を継がせることを「義」と認めてくれてよかったよ。
でもだからこそ泰姫がたった21歳で死んでしまったときには泣いてしまったーーー ずーっとずーっと光圀のそばにいて欲しかったなぁ。すごーーーくいい人だったのに!
最近江戸時代が舞台の本を読むことが増えてきているせいかもっともっと江戸時代を知りたくなってきたよ。一応日本史、勉強したのになぁ。先生は嫌いだったけど受験科目だったのに。あぁ手元に山川の日本史の教科書が欲しいよ!
たださっきちらっと見たらあの最後の将軍慶喜って光圀の子孫なんだね。びっくり!
とにかく 冒頭、光圀が大老を殺すシーンから始まってこりゃーーどういうことかい!と引き込まれてしまったよ。 でも殺された人はなかなか出てこないし、出てきてもしばらくは気づかず、気づいた後はこんなに気に入ってる人で、こんなに光圀のことをわかってくれているのになんであんな結末?ってまたまた興味津々。
しかしなー、綱吉っていわゆる犬公方、「生類憐みの令」なんてーアホなお触れを出しててなんで光圀は手を打たんだったんじゃろう?って思っていたけど、彼にとっては大切なのは幕府であって将軍が一人ぼやすけでも幕府がしっかりと続いていれば全然OKだったんだねぇ。やっぱ庶民からはわからんばい。
光圀がさ、宮本武蔵や沢庵和尚とかと同じ時代を生きていたってのもなんか不思議。勝手に私は沢庵和尚と一休和尚をこんがらがせてて、なんとなーく江戸末期に沢庵和尚はいたなんて思っていたから。
そして朝廷ともなんというか近かったんだね。あんなに人の行き来や文のやり取りが盛んだとは思わなかった。幕府は朝廷を嫌っていたと思っていたよ。光圀が詩文に優れまくっていたからだろうけど。まぁそれも不思議な感じ。詩で天下を取ろうって考えていたとはねぇ。そうそう、儒教がここまで盛んだったとも思わなかった。光圀は儒家を重んじていたんだね。今の世の中では想像できないなぁ。
あと家光の時代も光圀と重なってて、家綱や綱吉や・・・うーん、やっぱ江戸時代ばもう一回勉強しなおさんとあかんねーーー
「大奥」で描かれている家光や綱吉像とここで描かれている将軍像、ちがうねー 城の中から見た姿と、御三家から見た将軍とは本当に違うんだねー しみじみ。
しか光圀はたくさんの人を看取ったというかあの世に送ったねー 医療が発達していないから仕方ないとは言え、泰姫も読耕斎ももうあすこし光圀のそばにいてやってほしかったーー
歴史物なので人の生き死には既に決まっているのだけど、それでも「どーにかなんないのーーー」って思っちゃったよ。
そうそう、後半で安井算哲が出てきた。そう「天地明察」のあの算哲。それで勝手に「冲方さん、天地明察を書くために安井算哲を調べていて光圀に出会い、光圀の魅力に引き込まれてこの本を書いたんだな」と思いました。 本当はどうなんだろう?
いや、とにかく人に勧めたくなるいい本でした。
そーそー、「光圀」って隠居してからの名に考えたものらしい。それまでは「光國」って字だったんだよ。しらんだったー
【「BOOK」データベースの商品解説】には
なぜ「あの男」を自らの手で殺めることになったのか―。老齢の光圀は、水戸・西山荘の書斎で、誰にも語ることのなかったその経緯を書き綴ることを決意する。父・頼房に想像を絶する「試練」を与えられた幼少期。血気盛んな”傾奇者”として暴れ回る中で、宮本武蔵と邂逅する青年期。やがて学問、詩歌の魅力に取り憑かれ、水戸藩主となった若き”虎”は「大日本史」編纂という空前絶後の大事業に乗り出す―。生き切る、とはこういうことだ。誰も見たこともない「水戸黄門」伝、開幕。
となっていました。

明日は有休を取っています。 なんかすごーーーく気が楽~

じゃあね 

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コメント

「光圀伝」の紹介ありがとう!
丁度、今年の大河「八重の桜」で幕末の動乱期を扱っていますよね。期待薄で見始めた今年の大河ですが、なかなかまじめに作ってると思います。幕末に水戸藩が果たした役割には色々と評価がありそうですが、あの大きな流れの中で間違いなく主役の一角でした。光圀の生涯、楽しみに読ませてもらいます。

shiningさん こんにちは
大河ドラマは基本的に見ていないのです。ただ「光圀伝」は面白かったですよー
もしよければ同じ作者の「天地明察」もどうぞ!
じゃあね

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