4/20「おまけのこ」
今日は『おまけのこ』(畠中 恵著 新潮社)を読み終わった。
へー「おまけのこ」って鳴家のことだったんかい。このお話しではまぁ活躍ってのとはちょっと違うけれど鳴家が出て来たよ。真珠も江戸時代あったんだね.その鳴家は真珠のことをお月様って言ってた。しかし若だんなはすごいよね。自分ちの鳴家とよその鳴家の区別が、それも声だけでちゃーんと出来るんだから。いくら病弱とはいえだてに大妖の孫じゃないねぇ。
この本ではあのお雛ちゃんが厚化粧をやめるだろうって話が出て来たよ。「畳紙」って話し。この話しで活躍したのは屏風のぞき。
「こわい」はね、ちょっと狐苦異がかわいそうだったね。だって神様からも疎んじられているのだもの。
「動く影」は若だんなが5歳の頃の話。まだ手代たちが来る前のことね。でも江戸時代の5歳って今のまん4歳だよね。若だんなはちっちゃい頃から体は弱かったけど頭は冴えていたんだねぇ。
あと「ありんすこく」て言う話。これは吉原の禿を足抜けさせようと若だんなと旦那さんが頑張る話なんだけど、私は虫の蟻の話かと思ってたんだよ。花魁の言葉だったのねー 「JIN」で出てくるから吉原の様子が想像しやすかったなぁ。死にたくないかえでの気持ちもわかるけど、残されるまつばの気持ちもわかって切ないねぇ。なんにしても自由が無いって身は辛いよねぇ。
とにかくこの本も面白かった。次の本では完全に薄化粧のお雛ちゃんが出てくるかもねー 楽しみ!
bk1の内容説明では「鳴家(やなり)が迷子? そのうえ若だんなが吉原の娘と駆け落ちだって? そりゃ、大変だっ! 愉快な妖怪人情推理帖。「しゃばけ」シリーズ第4弾。『小説新潮』掲載に書下ろしを加えて単行本化。」となっていました。
今日は暖かかった。よかったーー
じゃあね
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