4/19「ねこのばば」
『ねこのばば』(畠中 恵著 新潮社)を読みました。
いやーやっぱおもしろいや!
時代劇ってあまり好みではないのに江戸時代を舞台にしたこのシリーズ、ちっとも嫌じゃないのよね!妖はいっぱい出てくるけど、謎解きに妖の仕業って片付けるのはあまりなくしっかりとした推理が成立しているところがいいのよ。
前の本「ぬしさまへ」では手代の一人仁吉の恋物語があったけど、この本ではもう一人の手代の佐助の過去の話が語られたのよね。「産砂」って話しで。ちょっとしたトリックと言うか書き方で見事にだまされちゃったよ。 佐助、いつまでも若だんなに「佐助」って呼ばれて、そしていつまでも若だんなについてあげておくれよ。
それから「たまやたまや」ではとうとうお春ちゃん、嫁に行っちゃったねー 幸せになってほしいよ。
「花かんざし」はね、いわゆる心神喪失状態のときの殺人の話し。難しいよね。でもやっぱり犯行時どんな状態だったとはいえ殺人は殺人。死んだ人は返ってこないのだからしっかり処罰してほしい。私はそう思うの。この話しに出て来たお雛ちゃん、最後に化粧落として「あらーかわいかったーー」ってならないとだろうかね?嫁に行ったら化粧もいらんどたーい!
「茶巾たまご」はね、金次という男、みるからに貧乏神が出てくるのだけど、この人は妖が見えて、尚且つ若だんなが平気で相手しているところが見えているようなんだけど、それについて何か説明するくだり、あったっけ? 読んだのに忘れたのかなぁ・・・みつけきらーん。
でも貧乏神が入ると若だんなの体調が良くなるってのもなんだか面白いよね。「ねこのばば」は「しゃばけ」でお世話になったお札や刀を手に入れた寺が舞台。いやーやっぱ僧侶って金にがめついんだーって思っちまったねぇ。でも「桃色の雲」食べられちゃって残念だったよ。せっかく床についている時の若だんなの楽しみだったのにさ。また手に入るといいのにね。
bk1の内容説明では「あの若だんながグレちゃった? 身体が弱くて繊細で、正義感あふれる若だんなと、頼りになるけど、ちょっとトボけた妖怪たちが繰り広げる、愉快で不思議な人情推理帖。「しゃばけ」シリーズ第3弾。 」となっていました。
今日は寒かったー
会社では暖房入れていました。
明日からはまた暖かくなるはずです。
じゃあね
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