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2010/12/28

12/28「幻の朱い実 下」

幻の朱い実〈下〉』(石井桃子著 岩波書店)読み終わりました。
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そう、やっぱり朱い実って烏瓜のことだったんだ。蕗子さんのことだったんだ。
蕗子が死んでしまったとき、明子は看取ることが出来なかった。大切な叔父さんが脳溢血で倒れてとても危ないところで必死の看病の日々を送っていたから。行きたいと言ったのに節夫が行かせてくれなかったから。 私もまた丁度その行を読むところで昼休みが終わってしまい、泣きながら仕事に戻った。人が全く事務室にいなくて本当によかった。
しかしこんなところで死ぬとは思わなかった。まだ本の終わりまでページが沢山残っていたから。第二部がそこで終わった。
第三部はなんとまぁ
一気に50年ぐらい経っていた。明子はおばあちゃんになっていてあの時お腹にいた子は葉子という娘になっていて孫までいた。節夫はもう死んでいた。でも明子は葉子一家と同居しとてもいい日々を送っていた。第三部はそんな日々に蕗子の元の恋人である亘利吾郎が現われた。蕗子は吾郎の子を中絶していたことがあったという。 なんということ。 でもそこから明子がその時代の蕗子のことを調べ始め、加代子と連絡をとり調べて調べて・・・というところがいまひとつピンとこなかった。 それでも最後、加代子の死を受け入れそして葉子と新宿後苑に烏瓜を見に行くところではやっぱりほろりときてしまった。そしてタイトルの意味がしっかりずっしり心に沈んできた。
しかし、とうとう入院してしまった蕗子。嫁という立場、そして今とは違う妻と言う立場から頻繁に会いにいけなかった明子。蕗子も明子もかわいそう。 でも病気が病気だったしね。結核・・・移るととても怖い病気だったのよね。 そのことを知っていてずっと一緒にいた明子。すごいなぁ。 でももし明子が節夫と結婚しなかったら明子はずーーっと蕗子を看病して荻窪の家に住むようになっていただろうか? そうなっていても蕗子と明子の友情は強い絆を持ったまま続いていただろうか。明子の性分から自分がぶっ倒れるまで看病していたのは確かだろう。きつくてきつくてきつくなった蕗子は癇癪を明子にぶつけるということはなかっただろうか? 案外会えなかった事がよかったのかな?いや、それでももう少し頻繁に会わせてやりたかった。
ただ、第二部では二・二六事件の頃まで書かれていても戦争中、戦後すぐの混乱した時代のことは書かれていなかった。私はそれが嬉しかった。  蕗子はそう、大正デモクラシーの時代の人だったのか。戦争を体験せず亡くなったのは不幸中の幸いだったのかも。
読み始め、yomyomの予備知識で石井桃子さんの自叙伝的な小説ってあったのだけど、最初明子と蕗子のどっちがそうなのかわかんなかった。 間違いなく明子だよね。 訳して蕗子の病室に持っていっていたものが「くまのぷーさん」だよね。 でもそれはいつどうやって明子の手に渡ったっけ?覚えがなく読み返して探したけどわかんなかった。 
でもでもとにかくアンガガ万歳。
よくぞこの本の存在を教えてくれた!
bk1の内容説明では「軍歌の響く中、深い信頼に結ばれて青春を生きた明子と蕗子。不治の病を背負って蕗子はやがて帰らぬ人となり、半世紀後、彼女の大切な思い出を守る明子の前に、思いがけない事実が明かされるのだが…。 」となっていました。


しかし今日の天気は変だった。
朝は晴れていた。 そして雷。雨、曇り、晴れ間・・・・雷も落ちて火事になったところもあったみたい。
ひゃ~だよ。
寒くなかったからよかったけど・・・・
明日で仕事はおしまい。 楽しみ。

じゃあね

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