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2010/08/14

8/14「ミムス 宮廷道化師」

ミムス―宮廷道化師 』(リリ・タール著 小峰書店)を読みました。
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東逸子さんの表紙に釣られて借りて読みました。
よかったよ、とても。
一国の王子が捕らえられ、やはり捕らえられて地下牢に入れられている父王のため逃げることもできずミムズと呼ばれる道化に貶められてしまう話。
敵対関係にあったヴィンランドと和平を結ぶために訪れたモンフィールの王と宮廷の主だった諸侯はだまし討ちにあって殺されたり捕らえられたりしてしまうの。そして自国にいた王子であるフローリンも祝祭に出るためにのこのことヴィンランドへ出かけていくの。そしてあっさり捕まっちゃうわけ。
ヴィンランドのテオド王ってなんて卑怯なやつなんだって思ったけど、実は戦争の原因は女を取り合ったテオドの兄とフローリンの父フィリップ王が決闘して、フィリップが勝って王妃を手に入れた後の出来事だったの。まぁ決闘で死んでしまったなら仕方ないことで済ませられたろうに、そのとき尊敬と哀悼の意でも表しておけば何てこと無かったろうに(ちゃんとした決闘だったからね)あろうことかフィリップは死体を皮の袋に詰めロバが引く荷車に載せて8月の炎天下の中15日もかかってヴィンランドに送り届けたの。そりゃーあんた、死体はもうひどい状態。それがショックで王は死んでテオドが王座についたの。そりゃー戦争もするたいねー まったく巻き込まれた国民はええ迷惑ばい。
フローリンの道化の師匠のミムスって15年王のペットとして道化をやっているのだけど、道化っていろんな偉い人々をからかったり馬鹿にしたりできる代わりに住家はサルの塔で食べ物は一日一杯のキビ粥のみ。部屋には布団ひとつ無く汚い藁のみ。人間扱いうけていないし、褒美もお菓子1個とかそんな感じなの。でもミムズはすごいと思うね。フローリンもやっと気づくけどさ。私はミムスが自分の生い立ちを語った後でも実は道化になる前はいいとこの子というかいっぱしの偉い人だったのでは?って考えが離れなかったね。まぁ出は貧乏な家のたんなるすばしっこくて頭の回転の速いガキで、親に金で売られたってことだけど、実際本当に頭がよかったんだろうね。もしミムスが違う身分の子で生まれていたらと思うともったいなーい。
ただ、ミムスの機転のおかげで最終的には両国に和平が訪れたのよね、憎みあい血を流すだけじゃだめなのよ。
フローリンやフィリップ王が助けられた後、ミムスが殺されなくてよかったー ただ単に食事が1回と毛布が1枚増えただけってのも悲しすぎ~ せめて一度はすごいご馳走をはらいーーーーっぱい食わせてあげたいし、暖かくて清潔なところに住ませてやりたいよぉ。
あと、唯一の友達でいてくれた厨房見習いのベンツォも最後はちゃんと報われてよかったよ。 あと、テオド王の娘、アリックス姫もミムスが毒舌王妃と言ってただけあって最初はめっちゃ嫌なやつだったけど、今後フローリンと結婚して両国が末永く仲良くあってほしいよねー
モンフィールの王位継承者の新しい印章がミムスの姿ってのがまた・・とてもよかったよ。 後にフローリンが国を治めるようになったら王や偉い人々がおいしいご馳走食べて宴を催せる影には国民が、城仕えのたくさんの人々の労力が使われているんだってこと、絶対忘れてほしくないなぁと思いました。
bk1のないよう説明では「【バード・ハルツブルク青少年文学賞】【若い読者が選ぶ青少年文学賞】
囚われの王子フロリーンの生きのびる道は、宮廷道化師になることしかなかった。誇りを捨て、敵の王の笑いを得て、生きる。笑いこそが最後の武器であった?。 」となっていました。

じゃあね

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